株式会社ワイルドシンク

お客様の声

Customer's voice

小田原ガス 小嶋様

ユーザー目線で考えた戦略が
効果を生み、
イベントは大成功!

小田原ガス株式会社 営業部 小嶋 尊志 様

小田原ガス株式会社
大正2年(1913年)設立。神奈川県小田原市を中心に、約45,000件のお客様に天然ガスとLPガスを供給。
また、電力の自由化に伴い、電気事業にも参画。総合エネルギー企業として、地域に密着したライフライン事業を展開している。

インタビューを受ける小田原ガス 小嶋様

お客様にとっての
「見やすい」「分かりやすい」とは?

ー当社にご依頼されるにあたり、改善したかったのはどんな点ですか?
小嶋様:大谷さんにお願いする前から販促物は外部のデザイン制作会社にお願いしていました。以前制作していたのは、当社が原稿を考えてPRしたい商品や情報を大量に掲載していたもので、それに対する社内的な評価は、「これなら情報がたくさんあってお客様に伝わるね」というポジティブなものでした。しかし、果たしてそれがお客様にとって本当に見やすく分かりやすいものだったのかというと、そこには大きな疑問が生じていました。

ー御社の販促物を拝見してまず思ったのは、情報が多く文字が小さいということでした。そしてすぐに、ターゲット設定に対する違和感を感じました。供給エリアの環境をリサーチした結果、人口分布と世帯構成からシニア層が多いエリアであることがわかりました。しかし、文字が小さくて読みづらい販促物は、メインターゲットと考えられるシニア層には訴求しづらく、商品やサービスの良さを伝える以前に見てもらえないのでは?と思ったんです。

小嶋様:そうなんですよね。大谷さんに指摘されて、ユニバーサルデザインへの変更が必要だと思いました。当社の企業理念である、“生活に寄り添う「親愛なる隣人」”になるためにも、誰にでもやさしいデザインにしなくてはと。

ーそうですね。誰にでもやさしいデザインであるユニバーサルデザインへの変更により、御社のターゲットであるシニア層にとって「見やすい」「分かりやすい」デザインへ繋がると思います。

ユーザー目線の提案と、
モチベーションを維持する進行

ー最初にお会いしたときと、初めてお仕事をさせていただいたときの当社の印象をお聞かせいただけますか?

小嶋様:初めてお話ししたときには、「わたしたちの業界をとりまく環境や当社の概要までよく調べられてきたなぁ」と非常に感心しました。そして、初めて依頼したパンフレット制作の打ち合わせで、「こういう感じでお願いします」と具体的に指示したら、「ターゲット等を考慮してデザインさせていただきますので、当社に一旦お任せいただけないでしょうか」と言われて、驚きました。それではと、細かい指示はせずにコンセプトだけ伝えてお願いすると、予想をはるかに超えたいいものがあがってきたんですよね。あのときは、感動しました。

ー小嶋様のようなその道のプロにお話を聞けば聞くほど、できあがるものが“難しい資料”になってしまうんですよね。広告のターゲットとなるのはガスの専門知識があまりない方々なのに、専門的な知識がないと理解できない内容になってしまう。訴求の仕方も、男性と女性とでは変える必要があります。例えば、男性は数字やデータ、女性は得られる体験を切り口にした方が伝わります。ターゲットに合わせた切り口でまず興味を持ってもらわなければ、見てもらえません。ですので、(季節に合わせた)ユーザー目線や当社のスタッフの女性目線を確認しながら制作を進めました。

小嶋様:打ち合わせの中では、さまざまな立場からご意見をいただいて、大変参考になりました。大谷さんからは、ユーザー目線でのご提案をいただけるので、たくさんのことに「気づかされ」ます。また、多種多様な企業様とお付き合いをされているので広いジャンルに渡り、ホットで有益な情報を数多く持っている印象がありますね。

ー進行に関してはいかがでしたか?

小嶋様:「校正は3回までで完成させます」と言われてまた驚きました。それまでは、初校から校了まで数か月間かけて、7~8回の校正がありましたから。

ー回数を絞ることに関してはよく驚かれますが、お客様には「こちらも緊張感が持続できるからよかった」とおっしゃっていただくことが多いです。何となくデザインするのではなく、ユーザーの目線や行動を考えて構成しデザインすることで、校正回数を必要最小限にすることが可能になります。校正回数を減らすことにより、修正を重ねることで起きやすいミスも防げています。

小嶋様:以前の制作は、長くかかるためにお互いに緊張感が薄れてきて、広告の完成後に誤字脱字を発見することがあったんです。コットンさん(現 ワイルドシンク)の仕事は初校から数回で校了となるのでスピード感があって、当社のスタッフも気を張って作業を行うことができました。かかる時間も労力も最小限だったので、いままでガス展の広告ならその仕事にかかりきりだったスタッフの労力を、ほかの仕事に回すことができるようになったのも大きなメリットでした。

ー年に一度開催する大きなイベントのガス展広告では、制作の仕事は私たちに任せて、イベントの企画や運営に力を注いで欲しいという思いがあったので、お役に立ててうれしいです。

提案に伴う成果はコンサルの使命。
リニューアルの結果は?

ーガス展広告の反響はいかがでしたか?

小嶋様:今までの広告から大きくデザインが変更になったため、社内では「見やすくなった」「商品数が少ない」など、賛否両論ありましたね。一方、広告を見たお客様からは「文字や商品が大きくなって見やすくなった」とお褒めの言葉を多くいただきました。その結果、今年度のイベントは、予約金額対前年139%、抽選枚数対前年122%、招待状枚数対前年123%と、昨年度を大きく上回る売上と動員に繋がりました。
イベントを振り返ってみて改めて思うのですが、自分たちで考えて作っていたものは、これだけ時間をかけてこれだけいいものができたぞっていう自己満足でしかなかったんですよね。

ーずっとそれに携わっている方が作ると、専門家バイアスがかかってきてしまうんですよね。ガス業界のような専門職であればどんどんその世界に慣れてきてしまって、第三者目線で見られなくなってしまうんです。ガス展の広告においても当日開催されるイベントは全て無料で参加できるのにもかかわらず、それが書いていなかった。それがバイアスです。イベントを開催する当事者としては、イベント無料は当然のことだから書く必要はないと思ってしまう。けれども、その広告を見て「とても楽しそうなイベントなのに料金が書いていないわ。一体いくらなのかしら?」と考えるのがユーザーです。私たちは、バイアスのない第三者的な目線から制作することを心がけています。そして、ターゲット目線の切り口で興味を持ってもらい、ユーザーの心理・行動を考えて制作することで、数字の改善までを実現します。

広告のリニューアルを経て芽生えた
「ブランディングの意識」

ー当社にお仕事をご依頼された後、ブランディングに関する意識は変わられましたか?

小嶋様:大谷さんに、ロゴやコーポレートカラーに関してご意見をいただいてから、変わりましたね。ロゴや色は広告においても企業イメージにおいても重要だということは僕らも分かってはいたのですが、イベントを開催するたびに変えていて…。この書体、この色は小田原ガスだねと認識してもらう。ブランディングの重要性をすごく感じました。

ー商品を売る販促広告と、企業メッセージを伝える企業広告の発信は、同時に必要なんですよね。安く売ることや高いホスピタリティーなど、ポリシーは企業によってさまざまです。経営者の価値観を形にした企業ポリシーをもとにブランディング企業広告という形で伝えることにより、お客様だけでなく社員の気持ちを一つにすることができるんです。そして、それが同じゴールに向かって走るための指針になれば、インナーブランディングにもなりえます。

小嶋様:当社にも経営コンサルタントはいますが、デザインやブランディングをこうした方がいいという感じではないですから…。そういったところでは本当に必要なのかなと思います。

ー当社が経営コンサルと決定的に違うところは、決算書から経営状況を見てアドバイスするというよりは、戦略とデザインによって売り上げをアップしていくというところなんですよね。役割が違うので、今後はデザインコンサルとしてもっとお役に立ちたいと思っているのですが、具体的なご要望はありますか?

小嶋様:ツールやロゴのブランド統一化を進めていきたいですね!ブランディングは、やはり今後やっていかなくてはいけないことだと思っています。今後ともよろしくお願いします。

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